「貧困と戦う」という聖学院大学 客員准教授の藤田考典氏。
Twitterのフォロワーが3万人超えと多く、インフルエンサーとしての一面も持っています。
さて、この方の発言で気になるのがありました。(というか全体的に気になるといえば気になるんですけどw)
日本型雇用が崩壊したのに、未だに労働者が転職という形で逃げ回って泣き寝入りをして闘わないから、労働組合の意義も役割も軽視されるのです。もう逃げ場などないのです。転職市場を見たらわかります。新卒一括採用メインなのだから、豊かな暮らしが可能な労働条件の求人は皆無に等しい。 https://t.co/7JcALYkrLD
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) November 9, 2018
「労働者が転職という形で逃げ回って泣き寝入りをして戦わないから、労働組合の意義も役割も軽視される」
…なるほど?
ぼくは転職を重ねまくって給与も待遇も上がりました。
ついでに言えば、今まで働いたところで労働組合がちゃんと機能してたとこ、一つもなかったけど…。
とはいえ、このツイートにはいいねが730(記事時点)もついているため、同意している方もかなり多いことが伺えます。
これについての自分の結論は、
「他人に期待して文句だけ言ってても、自分の生活はなにも変わらない」
ということです。
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
藤田考典氏「転職は逃げ回ってるだけ」は正しいのか
転職の理由は人それぞれ「逃げ」もあれば「脱出」もあるし「進化」もある
藤田氏の発言を見ていくと、「労働者が自分でスキルを上げて価値を高める」という視点がまったくないようです。
藤田氏の言うとおり、「日本型雇用」が崩壊したいま、自分がやるべきは「自身の価値を高めること」が最優先だと思うんですよね…。
そういえば、派遣社員の人が契約通りに解雇されたのに「自分は被害者だ!」って言ってたおばさんが話題になりましたね…。
会社が不景気になれば、切りやすい立場の人から切られるのは経営判断としてはあり得ることです。
切られやすい人というのは、
- ルーチン作業が多い人(新しい人を入れてもすぐに仕事を覚えれる)
- 正社員より派遣社員(もともと派遣社員は期限が決められている)
という感じ。
会社が倒産しそうなときは、こういう人たちから切られちゃうのは仕方ないですよね…。
【元派遣だからわかる】そもそも派遣社員はデメリットが多すぎる
そもそもの話ですが、派遣社員はデメリットが多すぎます。
労働組合なんてまともに機能してないですし、それに対して文句を言って何年かけてなにを得るのでしょうか?
正直それは時間、労力のムダです。
ぼくはアホの子だったので、専門学校を卒業してから5年ほど派遣社員として働いていました。
このときに「転職は逃げ!」なんて言われなくてよかったと思います。
派遣社員が嫌なら、正社員になるために転職すればいいだけです。
会社と戦って労働組合を味方につけて待遇をあげようとすることのリスクは「時間がムダになる」ということ
派遣社員からの転職は、年齢が若ければたいていなんとかなります(高望みしなければ)
しかし派遣社員のまま、「派遣会社の搾取が許せない!わたしは戦い続ける!」と派遣会社に残って年を取り続けたらどうなるでしょう?
もしかしたら長年にわたって訴え続ければ、多少は待遇が良くなるかもしれません。
しかし、それにかけた時間は果たして有意義だったと言えるでしょうか…。
派遣社員でいる以上、どこまで行っても派遣社員です。
これを教えてくれる人は誰もおらず、ぼくはホントにアホのこだったので5年もかけてようやく気が付きました…w
自分を良くしたいのか、会社を良くしたいのか
結局のところ、今は年功序列制度というヌルい制度は公務員のごく一部くらいにしか残ってません。
それなのにもともと縁もゆかりもない会社で「自分は搾取されてる!だからなんとかしろ!」と居続ける意味は果たしてどれくらい大きいのでしょうか。
シンプルに考えたら、「ここダメだからもっと良さそうなとこ探して転職しよ…」ってならない…?
それを「逃げ回ってるだけ」と言われるのはあんまりいい感じはしません。
そもそも藤田孝典氏はなぜZOZOだけを目の敵にするのか
Twitterを見てるとやたらとZOZOの田端氏に絡んでいますが、どうにもこれ、売名的な感じにもとれるんですよね…。
労働条件が悪いところなんてほかにいくらでもあります。
話題性があるところで言えば、ディズニーの過重労働やパワハラ問題なんてすごく大きな問題だと思いますが、一切、それについては言及していません。
外部サイト:ディズニーキャストがパワハラ被害訴え騒然 夢の国で「死んじまえ」の暴言も?
それどころか過去にはこんな発言も。
マーケットバスケット方式による国民最低生活基準の算定では、22歳以下の男女がいる世帯には、年に一度、ディズニーランドに行く費用も認定しないといけないと思う。それくらい文化的にディズニーが根付いている気がする。
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) April 6, 2014
年に1回ディズニーに行くための費用を認定と…。
いや、別に興味ない人だって多数いるし、なんでそんなの強制されないとあかんの…。
まとめ:労働者の権利を主張するのはいいと思うけど、その結果がなんか違う気がする
藤田氏の「転職は逃げ回ってるだけ」という発言をうけて身動きが取れなくなった方がもしいたら、それは違うと思います。
転職は考え方次第で「逃げ」ではなく「脱出」にも「進化」にもなります。
ブラックな会社で「待遇を改善しろ!」といつまで続くかわからない戦いをするのか、サッサとその会社を見切って、自分が成長するために転職をしてみようと思うのか…。
どの決断をするにせよ、それはあなたの自由です。
誰かに縛られるものではありません。
おまけ:転職するときはハロワじゃなくて転職サイトで!
転職を何回もしてきた経験から言うのですが、ハロワはロクな求人がありません。(なかにはいいのもあるけどめっちゃ少数)
あとハロワ職員の中にはやたらとやる気のない職員、こっちを上から目線で扱う職員がいて心が折れます。
転職サイトに登録して転職したほうがよっぽどいいです。
お金も別に掛かるわけじゃないので、大手の転職サイト何社かには登録しましょう~!
※転職サイトのアドバイザーも相性があるので、何社か登録はマストです!
あ、ぼくが30代でも転職ができた話はこちらに書いたので、よかったら参考にしてみてください。
ぼくの転職の生々しい実体験はこちらから読めます
参考記事:転職を繰り返して成功した僕の話
参考記事:高卒でも転職してホワイト企業に行った話
参考記事:転職を繰り返すことのなにが悪い!?ジョブホッパーとしての生き方