派遣社員をやっていると、一緒に働いている正社員の待遇の良さが羨ましくなりますよね。
ぼくも派遣社員でやってたときはそう思ってました。
食堂での価格が正社員のほうが安かったり、いろんな福利厚生があったり、なによりボーナスの額が何倍も違ったり…。
それでいて同じような仕事をするなんて割に合わない!
ぼくも、「転職して正社員になってやるんだ…」と転職を決意、その結果、無事、正社員になることができました。
…でも、正社員だから安心・安定かっていうと実はそうでもありません。
例え正社員だったとしても、「事業が傾けばリストラの可能性がでてくる」んです。
超大手だった東芝、シャープ、三菱UFJ銀行などですら人員削減をしているこの時代。
そこで問題になってくるのが、「大手企業の正社員は、リストラされたら転職できるのか?」ってことです。
結論から言うと、かなり難しいのが実情です。
なぜなら、大手企業だと自分のやる仕事ってかなり細分化されていることが多いんですよね。
しかも、その仕事がほかの会社ではあまり役にたたないことも多々あります。
いままでやってきた仕事が、ほかの会社では通用しない…でも大企業に勤めていたプライドだけは高くなってしまう…。
そんな将来性のない正社員、リスクでしかありませんよね…。
とはいえ、じゃぁ派遣社員がいいのかっていうと、それはもっとダメです。
その理由を実体験から書いていきますので、ぜひ転職の参考にしてみてください。
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
正社員に転職…するだけじゃ意味がない理由
正社員は安泰という幻想
先程も書いた通り、正社員だから安泰というのは幻想です。
大企業のエリートサラリーマンですら、数年後はどうなっているかわかりません。
ましてや中小企業の正社員ならなおさらです。
大事なことは、
正社員という立場に安心せず、自分自身のスキルを伸ばすこと。
これに尽きます。
転職の際には、いかに自分のスキルを伸ばせそうな環境かどうかで選ぶべきです。
そうすることで、例え自分の勤めてる会社がやばくなったときでも、正社員枠で別な会社にすぐ転職をすることができます。
実際、ぼくもそうやって転職をしてきました。
自分のスキルを磨けた結果として、派遣から正社員になってからは、ずっと正社員枠での転職しかしていません。
正社員としていろんな企業に転職するメリット
ぼくは5回ほど転職をしており、割りと多いほうだと思います。
いわゆるジョブホッパーってやつですね。
なんでこんなに転職が多いのかというと、「自分のスキルを伸ばすため」です。
やはり1つの会社だけでは、自分が学べることは限られてきます。
もちろんその会社の中で、常に新しいことをやるのもアリですが、かなり優秀な人じゃないとなかなかできません。
ぼくみたいな凡人は、環境を変える(転職をする)ほうが、自分のスキルアップに繋がりやすいのです。
考え方としては、1つの会社で正社員として留まるリスクと、正社員としていろんな会社を渡り歩くリスクのどちらを取るのか、ということです。
もし、とても居心地が良くて自分も高めれることができる会社に出会ったとしたら、その会社で長くやっていくのも全然良いと思います。
しかし、その会社が潰れたとしたら、同じ条件以上での転職ができるだけの価値が自分にあるかどうかは考えておいたほうが良いです。
派遣社員は正社員よりもダメな理由
正社員だからと言って安心してはダメ!と書きましたが、派遣社員はもっとダメです。
自分で派遣社員をしていてそれは間違いなく感じました。
今、派遣をしている方も「派遣で続けるのは将来ヤバそうだな…」と薄々感づいていると思います。
派遣社員は正社員と較べて、
- 住宅補助が出ない。
- 給料が上がらない。
- ボーナスが少ない。
- 役職が上にいかない。
- いつ切られるかわからない。
- ルーチンの作業しかしない。
こんな状況で働いていても、時間のムダだと考えてぼくは転職に踏み切りました。
とはいっても、派遣で5年くらい働いてたんですけどね…w
今思えば、1.2年ですぐ転職してもよかったです。
正社員になるのは意外と簡単
正直なところ、正社員になるのは意外と簡単です。
特に若ければ若いほど簡単で、逆に年を取ると非常に難しくなります。
ぼくは大学すら出ていないのですが、中小企業狙いだったら余裕で正社員になることができました。
一番最初の時の転職でも、10社くらい応募して、4社くらいは内定もらったかな…。
ポイントは、
- 履歴書はパソコンで作る。(手書きはメンドクサイし字の綺麗さで判断される)
- 転職サイトを使う。(ハロワはダメな企業が多い)
- 面接に行くときの服装はかなり気合をいれる(清潔感はマジで大事)
- 面接ではハキハキ喋る(意思疎通がしっかり出来てればOK)
- ポジティブな考え方でいる。(自信がなかったりグチグチいうのは絶対にダメ)
という感じです。
ちなみにぼくは部長職になったときに、人事もやっていました。
面接をしたときに、こいつはダメだな…と思ったのは、
- こちらの質問にズレた答えをする。
- 落ち着きがない。
- SNS(ツイッターやFacebook)を見たら、グチばかり書いてた。
- たいしてスキルもないのにムダに上から目線。
こんな感じです。
SNSとか見るのかよ…と思うかもしれませんが、いまの人事は当たり前のように見ます。
なぜなら1人を採用するのに数百万円というコストをかけてますからね…失敗したくないのです。
自分の経験上、20代だったら未経験の職種でも正社員になることは可能です。
派遣はなるべく早めの転職がカギです。
派遣社員でずっといることの悲劇
58才女性の方が、17年近く派遣として働き、その後契約を切られるということがありました。
本人は「そんなのヒドい!」って言ってるようですが、そもそも派遣社員ってそういうものです。
確かに、17年働いていきなり契約終了は本人にしたらショックなのはわかります。
とくに3ヶ月更新というめちゃくちゃ短い期間での更新で17年もいたのがまたスゴい…。
でも、これは例えるなら、レンタルビデオ屋で17年間アルバイトをしてるというのとあんまり変わりがありません。
さて、この派遣を切られた方はどんなスキルがあるでしょうか。
なにもないのであれば、再就職はかなり難しいと思います。
特に正社員になることはかなり大変なはずです。
キビシイようですが、17年間なにもしてないというのはかなりなリスクになります。
記事を読んでみると、一応「自分磨きに熱心で資格を10個取った」とありますが、それも役に立ってはいないようです。
参考:3カ月更新の契約で17年、突然の「雇い止め」 (外部リンク)
自分磨き、資格取得の罠
自分磨き…まぁ悪くないですけど、正直それで正社員になれるかっていうとなれません。
なぜならみんな、言わないけど自分磨きはある程度してるからです。
身だしなみや生活習慣、ちょっとむずかし目の本を読むなど、普通にしています。
そして資格の取得ですが、これも意味があるのかというと…。
この方がどんな資格を取得していたのかはわかりませんが、10個も取ったのにそれがなんにも役に立っていないという事実があります。
正直、
どうでもいい資格よりも、実務で役立つスキルを身につけるほうが百倍いいです。
リスクを取らないというリスク
派遣社員は、正社員に較べて非常になりやすいです。
しかしその分、先行きがないのは派遣社員として働いてた方ならわかりますよね。
ぼくもそれを感じたので派遣社員を辞めました。
先程の17年派遣をされた方も、もっと早くに転職をしていたらまた違ったのかもしれません。
転職はリスクですが、その場にとどまるのもまたリスクなのです。
「派遣だけど、とりあえずいまのままでいいや…」というのは、リスクを取ってないようでいてかなりのリスクです。
どうすればリスクを最小限にすることができるか
ぼくが考えたリスクを最小限にする方法、それは
正社員で働きつつ、副業をする。
ということです。
正社員で働くだけでも倒産やリストラのリスクがあります。
それだったら、自分のスキルを活かして副業をするのがベターです。
いまやサラリーマンの5人に1人は副業をしてるというデータもあるくらい、副業は一般的になっています。
参考:サラリーマンでもできる副業ランキング【実際にやって月10万以上稼いでます】
派遣社員だと、スキルを伸ばす環境にないことが多いですよね。
それだったら早く転職をして、スキルを伸ばせる会社にうつるほうがリスクは少なくなります。
「でもどんな企業に転職したらいいのかわからない…」
という方は、転職サイトの無料アドバイスを使ってみるのもいいと思います。
めんどくさい…と思ってずるずる派遣を続けていると、転職の機会を逃してしまうことにもなりかねません。
まずは転職サイトへの登録という第一歩を踏み出してみましょう!