余裕をもってローンを組んだはずだったのに、突然の失業でローンが払えなくなった!
そんな場合は、何はさておき、まず金融機関へ連絡してください。
「いやいや、お金借りたところに連絡とかしたくないし…」と思う気持ちはわかります。
でも先延ばしにしていても、胃は痛くなるし、現状はマズくなるばかりです。
「しばらくは貯蓄があるからそこから出せば大丈夫」という場合でも、想定外のリスクを考えると早めの連絡はしたほうがいいです。
借りたところに黙って、貯蓄を切り崩して返済したとします。
そして一度でも返済が滞ってしまい失業がバレたら、一括返済を求められてしまうことも…。
最悪な場合、担保として設定していた住宅が差し押さえになることすらあります。(滞納6ヶ月以上の場合)
そうならないために、早め早めの対処をしていきましょう。
大丈夫、まだまだあなたには打つ手があります!
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
失業して住宅ローンが払えないときに
まずは、自分の生活を守ろうその1:失業保険(雇用保険)
失業した人は、正社員、派遣社員にかかわらず失業保険がもらえます。
自己都合での退職の場合は退職後7日間の待機期間を経てさらに3ヶ月待ってようやくもらえます。
会社都合で退職した場合はすぐに貰えるので、かなり有利です。
参考記事:【実体験】失業保険で会社都合になったら【するためには?】
支給される額は、失業する直近6ヶ月の給与平均の50~80%がもらえます。
年齢や給与の高さによってもらえる割合が変わってきますが、だいたい50%で覚悟しておいたほうが良いです。
まずは、自分の生活を守ろうその2:総合支援貸付
各都道府県でやってる公的な融資制度です。
額面は少ないものの、低利子(もしくは無利子)でお金を貸してくれるというかなり良い制度になります。
これ、意外と知ってる人が少ないんですよね…。
借りれる額の参考を表にしてみました。
生活支援費 | 2人以上の世帯:月20万円以内
単独の世帯:月15万円以内 貸付期間は原則3ヶ月で最長12ヶ月 |
住宅入居費 | 40万円以内 |
一時生活再建費 | 60万円以内 |
だいたいこんな感じですが、必ずしも最大限借りれるというわけではありません。
ちなみに連帯保証人がいれば、無利子になるところが多いです。
返済期間は10年がほとんどなので、わりとゆっくり返せますね。
利用したい方は、ハローワークで相談してください。
近くの社会福祉協議会を紹介してくれるはずです。
まずは、自分の生活を守ろうその3:国民保険
失業すると、精神面でかなりくるものがあります。
メンタルがやられると体も弱くなるもの…なので健康保険もしっかりと加入しなおしておきましょう。
会社員だと社会保険でしたが、失業したら国民保険になります。
ちなみに失業中だと30%前後、軽減されます。
軽減期間は失業した日から翌年の3月末まで。
めっちゃ大事なので、役所の国民健康保険担当まですぐに相談しに行ってください。
相談しに行くときは、雇用保険受給資格者証(ハロワでもらえるやつ)があると話が早いと思います。
まずは、自分の生活を守ろうその4:年金の特例免除
失業したら、年金を払う余裕なんてありません。
そんなときは、保険料免除制度や納付猶予制度を利用してください。
これを申請しておけば、年金が未納の場合よりも良い利率で年金受取りができるようになります。
ぼくはたしか免除してもらったと思います。
雇用保険受給資格者証、もしくは会社からもらう離職票を持って、近くの年金事務所に行ってください。
すでに住宅ローンの支払いが遅れてしまった場合
ローンの支払いが1回でも支払いが遅れ場合、催促の電話が来ます。
電話と言っても高圧的なものではないので、ひとまずは安心です。
1回くらいの遅れであれば、電話で約束した期日にちゃんと支払いをしていた場合はとくになにかあるわけでもありません。
ブラックリストにものる可能性はかぎりなく低いはずです。
しかし、約束した期日にも払えないとなると、「延滞」ということになり、優遇金利などのお得なオプションもなくなるため、返済額もその分増えることになります。
その延滞がさらに長引くと、かなり大変なことになります。
催促状が届き、そのあとにローン保証会社があなたのローンを一括返済することになります。
ローン保証会社はそうなった場合、即差し押さえにくる場合が多いそうです。
もし連帯保証人がいる場合は、その人のところにも取り立てがいくはずです。
ローン整理をするためにしなければいけないこと
ローンが支払えない場合は、自分の資産を売れるだけ売ることになってしまいます。
家を持っていれば家を売らなければいけませんし、車を持っていたら車も売らなければいけません。
しかもそれだけでローン金額が足りない場合は、なにもなくなった後でも返済をし続けなければならないのです。
かなり悲惨ですよね…。
しかも、家が売却できない理由がある場合、裁判所からの命令で競売にかけられることがあります。
この場合、自分で家を売るよりも安い金額になることがほとんどですので、あまりいい方法とは言えません。
失業リスクへの備えもある住宅ローン
すでに住宅ローンを組んでる方には遅いかも知れませんが、知っていて損はないので書いておきます。
楽天銀行の失業保証・入院保障特約
失業してしまった場合、再就職まで最長6ヶ月は保険金で返済されるという超便利なシステムです。
ちなみに失業してなくても病気や怪我をしてしまった場合にも、同じように最長6ヶ月は保険金で返済されます。
ARUHIの失業保証特約三ツ星くん
こちらも、内容はほぼ楽天銀行と同じです。
失業したときは、保険金でローン返済ができるというもの。
やはりこちらも最長6ヶ月になります。
失業保証特約三ツ星くんの場合は、病気や怪我は対象外です。
地方銀行も同じような備えがあるところも
群馬銀行、愛媛銀行、北越銀行、山形銀行なども似たような保険があります。
北越銀行とかは最長12ヶ月なので、かなり長めですね。
だいたいの銀行は6ヶ月間に設定しています。
もしこれから住宅ローンを組まれる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ローンで手遅れになる前に!
失業した時点で、銀行の窓口にすぐ相談に行きましょう。
期間が長くなる代わりに、毎月の返済額を少なくするなどの処置をしてくれたりもします。
そういった措置をしてもらったところで、返済の苦しさは大変なものですが、自分の資産を失うよりは良いはずです。
失業保険などの制度を使いながらも、なるべく早くいい職につけるように転職活動をすることをおすすめします。