派遣をしながら安定した生活をするために、無期雇用を狙ってる人も多いと思います。
ぼくも派遣社員を5年ちょっとやってましたが、勤務先の正社員との給与差は歴然としていました。
「正社員よりは給与が悪いかも知れないけど、無期雇用なら安定した生活ができる…」と思ってる方もいるかも知れませんが、これは結構危険です。
なぜなら派遣会社は「派遣社員は使い捨て」という考えを変えることはないんですよね…。
この前も、派遣大手のパソナで「無期雇用になった派遣社員の時給を減額」というヒドい話がニュースになりました。
正直、ニュースになってないだけでもこういった派遣会社の問題はいろいろあると思います。
これを読まれてる方もそういった経験はないでしょうか…?
ぼくは派遣社員を辞めて転職をしましたが、確実にこの選択が良かったと思っています。
今回の記事では、なぜ派遣の無期雇用より転職がいいのか、その理由を書いていきます。
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
派遣で無期雇用よりも転職がいい決定的な理由
結局、儲かるのは派遣会社であって派遣社員は損をするという構図
企業による派遣労働者利用上限は3年でしたが、これの永久派遣法を推し進めているのは、パソナの竹中氏です。
なぜ3年という上限をなくしたいのかといえば、派遣社員の生活安定のためではありません。
派遣社員の3年という上限がなくなれば、パソナはさらに派遣で荒稼ぎをすることができます。
実際にパソナがどんなふうに派遣社員を扱っているかがわかるニュースがあったので、次の項目で紹介します。
無期雇用になると給料が下がるという現実
とある派遣社員が無期雇用になったとたん、「通勤手当の支給分が給与から引かれる(減額される)」という問題が発覚しました。
問題となったのはパソナですが、ほかの大手でも同じような動きがあるそうです。
結局、無期雇用になったといっても所詮は派遣社員。
ずっと派遣会社に利益を持って行かれる構図は変わりません。
ちなみに派遣業界の監督官庁である厚労省は「全然そんな事実は知らなかった」と言っているそうです。
>参考記事:<働き方改革の死角>パソナ時給下げ「法の趣旨反する」 派遣実態聞き取りへ
お役所仕事というよりは、意図的に黙認してた感じもありますよね…。
派遣で働いている友人が全員、無期雇用転換すると給料下がって待遇悪化するから年内に転職すると言っていて、なんていうかもぅ…私よりみんな優秀だしコミュ障でもないし、資格とかももってるのに…。
— 黒猫 (@ashchachi) July 11, 2018
実際にこういうことがたくさんの派遣現場で起こっています。
無期雇用と派遣先の正社員ではまったく違う
無期雇用というのは、派遣会社にずっと所属しながら働くことです。
派遣社員の正社員の給与とはお金の流れがまったく違います。
- 派遣社員・・・派遣先の会社から派遣会社にお金が支払われる→その一部が派遣社員の給与。
- 正社員・・・働いてる会社から直接的に給与をもらう。
派遣社員の場合、派遣会社が中抜きするため絶対に正社員より給与がよくなることはありません。
どれだけ派遣先の正社員と同じ様に働いていてもです。
むしろ派遣先の社員よりも働いてる派遣の方もいると思いますが、それでもやはり給与は低いままです。
無期雇用になったからと言って、ずっと同じ会社に派遣されるわけではない
3年の縛りがなくなり無期雇用になったとしても、派遣先の会社が「もう派遣さんはいらないや」となったらそこではもう働けません。
無期雇用というのは、あくまでも「派遣先の会社都合で変わるもの」になります。
派遣社員の立場は非常に弱いものなので、正社員とはまったく違うのです。
無期雇用になっても、大抵はボーナスなし、退職金もなし
無期雇用だから将来安泰!というわけでは決してありません。
大抵の場合はボーナスもないですし、退職金なんてあるわけがありません。
派遣先がいかに景気がよくて正社員のボーナスが高くなっても、派遣社員にはいるボーナスなんてないことがほとんどです。(派遣社員はあくまでも派遣会社に在籍しているため)
無期雇用でも、昇給はほぼない
無期雇用は年齢が高くなっても昇給することはあまりありません。
今の給与水準がずーっと続くか、下がる可能性だってあります。
正社員の年代別給与平均を見てみましょう。
年代 | 正社員 | 派遣社員 |
20代 | 346万円 | 292万円 |
30代 | 452万円 | 324万円 |
40代 | 528万円 | 324万円 |
50代以上 | 645万円 | 324万円 |
びっくりするくらい派遣社員は上がってません。
むしろ平均をとったらなぜか324万円でぴったり止まっていました。
これが無期雇用の現実です。
無期雇用より転職!転職はやり方しだいでなんとかなるという実体験
派遣社員から転職をして成功したぼくの体験はこちらの記事で書きました。
成功する転職のコツは、
- 転職サイトを数個活用する
- 中小企業を狙っていく
- 面接には熱意をもっていく
これだけです。
ヘタな小細工はなしで全然いけちゃいます。
もちろん正社員での転職だけに絞りましょう。
ハロワや転職アドバイザーの中には、「あなたの経歴じゃぁ正社員は無理かもねぇ…w」なんていう人がいますが、まったく気にしなくて大丈夫。
ぼくも言われた経験が2回あります。
どちらもおばさんだったんですが、あの人達はわかってるようでまったくわかってないので、参考にする必要はありません。
転職はやってみれば意外となんとかなるもんです。
もし万が一転職に失敗しても、派遣社員に戻ればいいだけのことです。(戻りたくはないですが)
リスクはないようなものなので、前向きに転職活動をしてみましょう。
転職は単純に若ければ若いほどいいので、早め早めが肝心です。
30代なかばくらいまでなら未経験業種でもいけちゃうところはあります。
まとめ:派遣の無期雇用で得をするのは派遣会社だけ。転職を前向きに考えよう
派遣社員の無期雇用のメリットはぼくにはいまいちわかりません。
派遣会社や派遣先の企業としては都合がいいモノというのはわかりますが…。
結局の話、無期雇用が発生して儲かるのは派遣会社だということは覚えておきましょう。
ぼくは無期雇用と転職だったら、転職のほうがいいと思っています。
実体験からそう思うので、迷いはありません。