マイニングマシンといえば「うるさい」「電気代がヤバい」「故障とかめんどくさい」「マジでうるさい」
というイメージじゃないでしょうか。
マイニングマシンはつねにPCの性能をフルに使っているので、とにかくウルサイ!と思ってる方も多いと思います。
でも、パーツ選びさえしっかりしていれば、うるさくないマイニングマシンも可能なのです!
先に書いちゃいますけど、今回かかった金額は、
PC本体とwindows10合わせて183,750円
ケースというか台に4,002円
です。
ディスプレイやらマウス、キーボードはもともと持ってるモノを流用しています。
この金額を回収するためには、おそらく1年ずっとぶっ通しでマイニングする必要があります。
…。
これ、正直なところ、
マイニングするより同じ金額で仮想通貨を買ったほうが早い
という元も子もない感じもしますねw
まぁその、でも、マイニングはほら、ロマンだし…。
なんか楽しそうだからやってみたいし…。
大規模でやればもっといい感じに儲かるのかもしれませんが、家庭でちょこっとやってみるかーってレベルだとこんなもんです。
取引所で仮想通貨を買うのがてっとり早いですし、価格があがってウハウハになるかもしれません。
取引所で買うのであれば、Zaif(ザイフ)がオススメです。
それでもマイニングマシンを作ってみたい!という方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
静音マイニングマシン(PC)の作り方
基本的に、自作PCを作ったことがない方は難易度が高く感じられるかもしれません。
まぁでもやってみたらなんとかなると思います。
ちなみに、今回作るマイニングマシンは、基盤がむき出しです。
部屋に置いてあると、高確率で女子にドン引かれますので、その点はご了承ください。
静音パーツの選び方のコツ
今回はツクモでパーツを購入しました。
ほとんど、ツクモの店員さんに教えてもらったことがすべてですw
そもそも音がウルサイ原因は、
- グラフィックボードのファン
- 電源のファン
- CPUのファン
要するに、いろんなとこでファンがぶんぶん回ってるからうるさいわけです。
これをいかに静かにするか、というのが今回のキモになります。
グラフィックボード
グラフィックボードのファンがうるさくなるのは、グラフィックボードが熱を持つためです。
熱を放出させるためにファンをガンガン回すのでうるさいんですね。
これを軽減させるためには、
グラボ自体が長くて、熱を分散させやすい構造
ファンの個数が多くて、それぞれのファンが静かに回っても熱が放出される構造
この2点を重視したグラフィックボードを選ぶのが良いのです(と教わったw)
選んだのはこちら!
GIGABYTEのGeForce GTX1070 G1 GAMINGです。
お値段49,800円。
これを2つ買いました。
ちなみに、今回の構成はグラフィックボードを4つくらいは余裕でつけれる仕様にしています。
とりあえず最初は2つで、そのうちお金が溜まってきたらあと2つつけようかなーという感じですね。
GeForce系は、イーサリアム、モナコイン、ジーキャッシュなんかを掘るのに適しています。
電源
電源のファンは、回るけどうるさくないやつを選びます。
これもまた選び方が難しくて、モノによってはマイニングに使ってるとファンがうまく回らず、すぐに熱で壊れちゃうのもあるみたいです。
選び方ムズカシイ…ということで、店員さんオススメのものにしました。
Corsair HX1000i 80PLUS PLATINUM 1000Wというものになります。
お値段は24,980円。
割と高級な電源なので、ブランドっぽい袋に入ってます。
電源に袋がいるのか、という疑問もありますが、なんかスゴそう感はでてますね。
プラチナって書いてあるのは、シンプルに消費電力の効率がいいですよーってことです。
マイニングマシンは24時間ずっと動かしてるので、消費電力の効率が良いほうがいい…んですが、その分価格も高くなってきます。
CPU
CPUマイニングをする場合は、CPUクーラーもデカいのをつけたほうが良いと思いますが、グラフィックボードのマイニングの場合はとくに必要ありません。
安いCPUとそれに付属のCPUクーラーで大丈夫です。
ぼくが買ったのはセレロンのG3930です。
お値段3,980円。
安いですね…。
マイニングマシンのパーツ構成
先ほどのパーツも含めて、構成はこんな感じになっています。
グラフィックボード | GeForce GTX1070 G1×2枚 | 49,800円×2 |
マザーボード | ASUS PRIME H270-PLUS | 10,280円 |
CPU | G3930 | 3,980円 |
電源 | Corsair HX1000i | 24,980円 |
SSD | WDS120G1G0A | 5,980円 |
メモリ | crucial 8gb ddr4-2400 ecc udimm | 9,800円 |
OS | windows10 | 15,519円 |
電源スイッチ | 適当なもの | 400円 |
合計 | 税金含む | 183,750円 |
将来的な拡張性も考えて、グラフィックボードを4枚(余裕があれば6枚)にできる構成にしています。
マザーボードはもしかしたら6枚は認識してくれないかも…。
マイニングマシン(PC)の組み立て方
マザーボードを出す
最初にマザーボードを箱からデーンと出しましょう。
これです。この写真のやつです。
ここにCPUやらメモリやらグラフィックボードやらを乗っけていきます。
横から見るとなんかカッコいい。
CPUの取り付け
CPUは、このやたら細かい針みたいなのがあるところにそっと載せます。
この針が1本でも折れちゃうともうそこで試合終了な感じなので、慎重かつ丁寧に載せましょう。
そっと。
そーっと。
素晴らしい指さばきで載せた記念写真がこちらです。
あとはカバーを被せるだけ。
カバーを被せたら、CPUクーラーを上からポコッとつけておきましょう。
マザーボードにファンの電源を差し込むのを忘れずに!
メモリの取り付け
メモリもムズカシイことはなく、メモリを指す場所にポコポコっと指していけばOKです。
マザーボードに日本語解説書がついてるので、間違えることはないはず。
グラフィックボードの取り付け
グラフィックボードも難しくありません。
写真のように2枚指すだけです。
これが4枚とかになると、ライザーカードというものを使わなければいけなくなるのでメンドイんですが、2枚ならこのように簡単に設置することができます。
初心者向け!
まぁ、グラフィックボード同士の隙間があんまりないので、熱がちゃんと逃げるのか少し不安ですけど…。
電源とSSDの取り付け
最後に電源とSSDの取り付けをして完成です。
電源ケーブルは、ケーブルの途中で分岐していて、それを使うと1ケーブルでグラフィックボード2枚につけれちゃうのですが、それは絶対にやめておきましょう。
グラフィックボードによっては故障や燃える原因になります。
電源から出てるケーブル1つに対して、グラフィックボード1枚というのがいいみたいです。(これもスタッフさんに教えてもらった)
ここらへん不安な方は、買う時にしっかり店員さんに聞いておいたほうが良いですね。
なんやかんやケーブルを繋いだのがこちらになります。
はい、これで完成です!
…。
なんか、見た目があまりにも未完成っぽさありますけど、これでいいんです。
あとはこれを適当な台に載せて、ディスプレイ、マウス、キーボードをくっつけてwindows10をインストールすれば完了!
意外と簡単にできちゃう気もしますし、初めて自作PCを作るかたには困難な気もします。
うーん。
やっぱり取引所で仮想通貨買うほうがいいや!って方は無理せずともそれでもいいかなーと思ったり…w
逆にマイニングマシン面白そう!と思った方はぜひ挑戦してみてください。
今回のこれだけが完璧な正解というわけでもないので、自分の目的にあったマイニングマシンを作ると良いです。
ちなみに、ツクモの店員さんはめっちゃ親切に相談に乗ってくれました。
金額も安いですし、ぜひ行ってみて下さい!
追記:さらにグラボの枚数を2枚増やしました。
グラフィックボードが2枚だけだとやっぱり少ない感じがしたので、さらに2枚追加です。
ついでに、近所のホームセンターに行って、スチールの枠組みを買ってきてPC台も自作しました。
その結果がコチラ!
なんというオタク感…w
下の段にマザーボードと電源、上の段にはグラフィックボードが4枚設置してあります。
ついでに使ってなかったミニ液晶もくっつけました。
横からみるとこんな感じ。
グラボにはファンが3つついてて、それが4枚なので12個のファンが回っていることになります。
さて、これはどれくらいうるさいのか…!?
今回つくったマイニングマシンの静かさを測定
まず、もともとの部屋はどれくらいなのか測定器で測ってみます。
普段は35.2デシベルです。
静かと言われてるのが、30デシベル前後までで、普通な状態が40デシベルらしいので、そこそこ静かってことですね。
ちなみにこの測定器はこのために買いましたw
次にエアコンをつけた時の測定です。
エアコンががんばって温めてくれてるときは、55.8デシベルです。
結構うるさいですが、まぁいたって普通な感じ。
さて、いよいよ、マイニングマシンの測定をしていきます。
果たしてどれくらいの測定結果になるのか…。
こちらです!
45デシベル!
静か~。
なぜこんなに静かなのかというと、ファンの個数が多いからなのです。
グラフィックボードの排熱を少ないファン数でなんとかしようと思ったら、ファンをガンガンに回さないといけないですよね。
ファンの数が多ければ、あんまりファンをガンガン回さなくても数で勝負的な感じで排熱ができるのです。
静音性を気にするのであれば、グラボについているファンの数は気にしてみてください。
参考:デシベルの目安
目安 | デシベル | 内容 |
かなりウルサイ | 120デシベル | 飛行機の近く |
かなりウルサイ | 100デシベル | 電車が通るときのガード下 |
うるさい | 70デシベル | 蝉の鳴き声 |
うるさい | 60デシベル | 洗濯機の音 |
普通 | 50デシベル | クーラーの音 |
普通 | 40デシベル | 図書館 |
静か | 30デシベル | ささやき声 |
すごく静か | 20デシベル | 木の葉のふれあう音 |
こんな感じが目安となっています。
マイニングマシンで45デシベルという結果はかなりいい結果で、普通の家電とそんなに変わりません。
ぼくは普段いる部屋にマイニングマシンを置いているのですが、特にストレスにはなっていません。
遊びに来た女の子とかは、みんなスルーしてるのがちょっと気にはなりますw
気になる電気代はいくら?
使用ワット数も計測してみたところ、つねに500Wほど使ってる感じでした。
1日だと300円くらいなので、1ヶ月だと9,000円…。
めちゃくちゃ高い気もしますw
とはいえ、一日でそれ以上の金額を掘れていれば問題なしです。
ちなみにぼくはどれくらい掘れているのかというと…。
マイニングマシンで掘れているのはどれくらい?
一日あたり、平均で0.9MONA掘れています。
この記事を書いてる段階で1MONAが1700円くらいなので、1日1530円ほど掘れている計算になりますね。
先ほどの電気代を引くと、一日の利益は1200円くらい。
マイニングマシンを作るのに結局30万円くらいかかったので、元をとるのに…ええと、およそ8ヶ月くらいかかるのかな…。
ついでに言うと、ずっとほったらかしにしておいていいかというとそうでもありません。
謎のエラーを出しながら止まっているときもありますので、ちょこちょこマイニングマシンの様子を見なくてはならないのです。
社会人にはちょっと大変かも…?
…。
やっぱ、取引所で買ったほうが早くない?
というわけで取引所の紹介です。
ここでモナコイン買えますよ!
まとめ:マイニングマシンは楽しいけど儲かるかは微妙
あ、マイニングマシンを作ったら、MSIのAfterburnerというソフトは入れたほうが良いです。
上記のサイトのDownloadsという項目からダウンロードできます。
GeForce1070の場合、これを使ってグラフィックボードのPower Limitを60%~70%くらいにしています。
Power Limitを+に上げていくと、ハッシュレートも上がってマイニングがガンガンできますが、故障も多くなりますし電気代も高くなります。
そしてなによりファンがうるさくなりますw
ぼくはPower Limitを下げて、静かでなるべく負担のかからない温度(60℃前後くらい)に保っています。
故障しちゃうとめんどくさいですもんね…。
マイニングソフトの設定の記事も書きましたので、こちらも参考にしてみてください。