結論から書くと、ぼくの経験上、「転職を繰り返しても、内定はもらえます」
世の中のイメージは決して良くない「転職癖」
仕事ができないから逃げてるだけだ!なんて思われちゃったりしますよね。
ぼくは今までに5回の転職をしてきました。
それだけ転職してると、癖になってると思われても仕方ないですし、たぶん癖になっていますw
でも、転職を重ねてきたからこそ、年収は一流企業以上(800万円以上)に貰えるようになりました。
もし転職をしていなかったり、途中で転職を辞めていたら、いまのようにはなれなかったと思います。
転職の仕方次第では、より高みに登っていくことができ、転職ゼロの人よりも稼げるようになります。
転職癖は一概に全部が悪いとはいえないのです。
参考までに自分の転職経歴を書いていきますので、ぜひ転職について前向きに考える材料になればと思います!
さらに、転職を繰り返しても内定を勝ち取るコツも書きますので、ぜひ参考にしてみてください!
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
転職癖があるぼくは結果的に成功したという話
会社その1:新卒で入った派遣会社(工場勤務)
ぼくは大学にすら行くことができないくらい頭が悪く、新卒で入った会社は派遣会社でした。
派遣会社に入社してすぐに静岡のエアコンを作る工場に行かされたことを覚えています。
派遣社員はみんな、めちゃくちゃ古い寮(開かずの扉とかもあって怖かった…w)に住んで生活していました。
築50年は経ってるんじゃないかってくらい古くて、畳敷きのワンルーム、風呂は1階にある共同浴場、食堂はなし、キッチンなし、トイレは各階にそれぞれあるという感じの寮でした。
割りと底辺な感じからのスタートです。
そこでは工場の正社員な方々と共に、ほぼ同じ内容の仕事を派遣社員としてやっていました。
給料はたしか…手取りで20万円前後くらいだったかな…。
衝撃だったのはボーナス時期です。
自分のボーナスは3万円くらい。
工場の社員の人が「やったー100万円超えてた!」と喜んでたのを未だに覚えています。
同じ仕事をしていて、工場の人はボーナス100万円、派遣社員は3万円…。
まだまだ社会を知らない若者だったので、「自分もがんばればそれくらいもらえるようになるかな…」と、転職は考えませんでした。
今にして思えば、派遣社員でそんなに貰えるようになることはいつになったってないんですけどね…。
そうこうしているうちにエアコンの繁忙期が終わり、次は神奈川にある半導体の工場に行くことになりました。
ここで衝撃的だったのは、勤務形態です。
24時間稼働している工場で、一日12時間労働が基本でした。
昼勤務で1サイクルしたら、次は夜勤務の1サイクル、というように交互に繰り返していきます。
派遣社員の場合は、1サイクルが4勤2休といって、4日間働いたら2日休みというもの。
ところが正社員だと、1サイクルは3勤3休といって、3日間働いたら3日休みなのです。
派遣社員も正社員もやっている仕事は代わりありません。
それなのに、仕事をする日数は正社員よりも派遣社員のほうが多くて、休みが少ないわけです。
給料だって正社員のほうが高く、ボーナスなんていわずもがな…。
完全に派遣は消耗品扱いですねw
ここで3年間くらい働いて、「さすがにこのまま派遣やっててもヤバい」と思って転職することにしたのです。
会社その2:勢いで入ったイベント製作会社
「もう派遣社員はイヤだし、正社員になりたい!」と思い、正社員の職を探し始めます。
探す場所はハローワーク…ではなく、転職サイトです。
ハローワークはイカンですよ…。
ロクな会社がありません。
転職サイトを使って、地道に「未経験OK」で「自分のスキルが身につきそうなこと」をやっている会社を探しまくりました。
その結果、「デザインができるようになれば食いっぱぐれないのでは」と思い、その道に進むことに。
デザインスキルはまったくなかったので、ほぼ熱意だけを武器に転職活動をしてたら…なんと就職できたんです。
その会社は、美術館などでやる企画展示のデザイン、製作、運営をやっている小さな会社でした。
ここで社会人的な基本スキルやデザインスキルをがんがん勉強していき、やっと社会人らしくなれたときに事件は起こります。
なんと、社長が某お隣の国の女性に騙され、財産を取られて会社をたたむことになったのです。
なんという…。
ただ、ここで出会った人脈のおかげで、転職活動をすることなく次の会社に就職することができました。
やっぱり「スキルは身を助ける」ですね。
会社その3:誘われて入ったイベント製作会社
次もまた同じようなイベントの製作をする会社です。
前回の会社は公共事業系が多かったのに対し、今回の会社は商業系のイベントがメインでした。
仕事のスケジュールもタイトで、会社に寝泊まりしながらがんばったこともあります。
そのおかげか、順調に僕自身もスキルを身に着けながら働くことができました。
…が。
ぼくはどうにも堪え性がないので、給料がなかなかあがらないのが不満でした。
あがらないと言っても、同世代の平均的な給料はもらってたんですけどね。
でも「もっとお金は欲しい!そのためにはここじゃダメだ!」と思って飛び出すことに。
ここらへんからぼくの転職癖が始まります。
会社その4:アダルトなwebデザイン会社
いままで働いた会社では、印刷物が絡むデザインを主にやっていました。
印刷物が絡むと、印刷代とか設置費用とか、結構出てくお金も多いんですよね。
そこで閃いたのが「そうだ、webデザインだったら出てくお金が少ないから儲かるのでは!?」という考えです。
結果的に正しかったんですが、今思い返すとあまりにも安直すぎだったかもしれませんw
webデザインというのは印刷系デザイン(DTPといいます)とはちょっと違い、特殊なスキルを必要としてきます。
簡単なコーディング作業(デザインを実際のwebサイトにする技術)などがまったくなかった僕は、ここでも「未経験OK」な会社を探すことにしました。
その結果、アダルトな業務をメインにやっているwebデザイン会社に就職することになったのです。
いやー、最初はまったくそういう仕事をやる気はなかったんですけどね…。
そもそも入社した会社にしても、求人募集にはアダルトなんて一言も書いてませんでした。
面接で初めて言われて、「未経験OKなのにそこそこ給与が高いのはそういう理由だったのか…」とわかったんです。
でもまぁとりあえず技術を学べるならとりあえずはそれでもいいかと思い、入社を決意して働き始めました。
この会社でよかったことは、なぜか高スキルの人達が野心を持って働いている環境があったことです。
やる気があって能力もある人達と仕事をしていると、自分のスキルもぐんぐん上がっていきます。
そのスキルを元に副業を始めたら、それも順調で、月に数十万円稼ぐようになってきました。(副業だけでです)
さらに根が割りとマジメなこともあり、2年でデザイン部の部長にもなりました。
もちろん給与も上がり、同世代の平均よりわりと多くなってまさに順風満帆という感じ。
部長という、人をマネジメントする立場になると、会社のいろんなことが見えてきます。
いろいろと観察するうちに、ここの会社ではこれ以上の地位にはあがれないな…ということに気がついてきました。
そうなるとまたぼくの転職癖がでてくるわけです…。
会社その5:意識高い系webデザイン会社
webデザインのスキルもそこそこ身に付いたので、次は普通のデザイン会社に転職しよう!というわけでまた転職をしました。
すでにぼくはスキルを身に着けているので、いままで転職できそうもなかった会社も転職候補にあげることができます。
この時すでに30才を超えていたのですが、転職活動は非常に順調でした。
5社、面接に行ったら、3社からは内定がもらえるといった具合です。
やっぱり「スキルは身を助ける」なのです。
スキル大事。超大事。
結果的に選んだのは、赤坂にある意識高い系のwebデザイン会社でした。
ここでもがっつりがんばるぞーと思って意気揚々と仕事に取り組んだのですが…。
…まったく社風と合わず、ストレスばかりを貯める日々でした。
ここでまたぼくの転職癖が始まります。
結果的に、3ヶ月しかこの会社にいることはありませんでした。
会社その6:普通なwebデザイン会社
3ヶ月のような短期間で仕事を辞めるとなると、転職活動に響くと思われる方も多いと思います。
ぼくの場合、スキルと面接でのプレゼン(笑)のお陰で特に問題になることはありませんでした。
次の会社もすぐにパッと決まり、問題なく働くことに。
ここでは2年間くらい働いていたのですが、ある時ふと気が付きます。
「あれ、副業の収入のほうが本業よりも多くなってきたぞ…!」
そうなってくると、本業を辞めてフリーランスになったほうがより副業に時間を使えるのでさらに稼げるようになります。
本業を続けて安定しつつ副業をやるか、副業を本業にするか…。
ちょっと悩みましたが、現在は会社を辞めてフリーランスとして働いています。
結果的に年収は同世代よりもかなり上になりました。
これは、転職を繰り返してきた結果でもあります。
こうしてみると、転職癖も悪くはないですよね。
転職を繰り返しても内定を勝ち取るコツ
退職理由がちゃんと説明できれば、基本はOK!
採用面接では必ず、退職理由を聞かれます。
辞めてきた会社の悪口にならないようにきっちり退職理由を説明できれば、マイナス評価にはなりません。
例えば退職理由としては…
- 自分のスキルをもっと伸ばしたくて転職しました。
- 前職では、役割分担がハッキリ決まっており、もっと仕事の幅を広げたく転職しました。
- 前の会社では、技術的なことは外注することが多く、自分でやってみたくなったので転職しました。
というような感じで、前向きな理由があれば問題なしです。
転職回数はどれくらいで多いと思われる?
人事担当によって印象は違いますが、一般的には20代で3回以上、30代で4回以上は多いと思われてしまいます。
就業期間が長かった場合は、「業務経験も豊富そうだし、スキルも高そう」という評価を受けます。
もし1.2年くらいで勤めては辞めるというのを繰り返した場合は、「すぐにやめちゃいそうだな…」と思われてしまうことも。
そういった場合は、熱意があって辞めないということ、これからのキャリアプラン(どういったスキルを学んでどう成長していくか)を面接でしっかりとアピールしましょう。
繰り返し転職をしてても、内定をもらいやすくする決め手
内定を勝ち取るために大切なことは、「目的意識が明確な転職活動をしている」ということです。
「自分は将来、こうなりたい!そのために、御社では今まで経験したことを活かして、さらにこれからも学んで行きます!」というようなしっかりとしたキャリアプランをアピールすることが大切です。
これを面接時にしっかりと伝えることができれば、内定の確率は飛躍的に上がるはず。
なるべく、目標やそこに至るまでのプランは具体的なほうが効果的です。
転職癖があっても、内定を勝ち取る3つのポイント
転職を繰り返していても、アピールの仕方次第ではそれをプラスの材料にすることができます。
内定を勝ち取るための戦略は、次の3つを重視しましょう。
- 自分のスキルを客観的に見つける(対人能力、営業能力、プログラミング能力など)
- 面接を受ける会社でどう自分のスキルが役立つかを明確に説明し、さらに自分がもっと成長して御社の役にたつアピールをする。
- 御社で転職は最後にする(腰を据えて仕事をする)というアピール。
この3つをしっかりと順序だててわかりやすくプレゼンできれば、内定はもらったも同然です!
ちなみに転職回数が多くてもそんなに気にされない業界は、IT系、外資系です。
ぼくもIT系じゃなかったらここまでサクサクとは転職できなかったかも…。
外資は割と高学歴(もしくは高スキル)じゃないと厳しいので、狙い目はIT系の中小企業です。
会社によっては未経験でもいけたりする(経験談)ので、諦めずにがんばっていきましょう!