簡単に書いちゃうと、「派遣で工場勤務→未経験で印刷物のデザイナー→webデザイナー→webディレクター→独立」になったお話です。
ぼくは転職を5回して、そのつど待遇を良くしてきました。
でも僕自身のスペックが高いのかというとそうでもなく、大学すら出ていませんw
それでも意外となんとかなっちゃうんですよね…。
未経験での転職を成功させるには、いくつかの重要なポイントがあります。
今回はどうやったら未経験でも転職できるのかを書いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
超わかりやすい目次(各項目を押すと飛びます)
【実体験】未経験でも転職して収入があがった話
派遣社員はほぼなにもスキルがないに等しいという話
派遣社員というのは、割りと誰でも簡単になれます。
その分、「誰にでもできるような仕事」しかさせてもらえないですよね。
もちろん熟練度が上がればその仕事の効率はあがると思いますが、その培ったスキルがほかの職場でいかせるでしょうか?
ぼくは工場でどれだけスキルを磨いても、その先にはなにもないと気づきました。
だって、エアコンのパネルをつけるのが早くなったり、配線を覚えて正確につけれるようになったところで、ほかの工場に行ったらまったく意味のないスキルになっちゃいますからね…。
さらに派遣社員はいつ切られるかわかりません。
ちょっと前に、17年間、派遣として働いた会社から契約を切られて「そんなのヒドい!」とか言ってるニュースがありました。
そんなこと言っても、派遣とはそもそもそういう契約なのです。
ぼくは派遣で5年くらい働いていましたが、その間に学んだスキルは特に活かせていませんw
それよりも、
会社が変わっても使えるスキルを身につける
ということが大事だとわかりました。
ぼくの場合は、デザインスキルです。
デザインのセンスを磨いてソフトの使い方を知り、評判がよくなれば、例え会社がなくなったとしてもすぐに転職先が見つかります。
そういったスキルを学ぶために、未経験での転職を決意しました。
ぼくの初めての転職は、工場の派遣社員から、デザイナーへの転職でした。
とりあえず若さと熱意があればなんとかなる可能性が高い
最初から未経験で大手に入れることはまずありません。
社員数が数人程度の小さい会社を狙います。
そういう規模の小さい会社って、大体がブラック企業なんですけどね…w
でもぼくはあえてブラック企業に入社しました。
未経験なのに、最初から待遇がいい転職ができるなんていう虫の良い話はそうそうありません。
なにも経験していないということは、経験を積んできたほかの人達の数倍がんばらなきゃいけないということです。
でもぼくは、もともとめんどくさがりなタイプだったので、そんなにがんばるのも自信がありませんでした…w
それならいっそのこと、ブラック企業でガンガン働いてスキルをさっさといいところに転職しよう!という戦略を立てたのです。
とはいえ、さすがに年を取ってからのブラック企業はツラいので20代でサクッと経験しておいたほうがいいです。
30代半ばになってわかったんですけど、20代のころの体力はホントに貴重ですよ…w
ブラック企業で働くのはイヤだ!という方には…
そうは言ってもブラック企業で働くのは嫌だー!!という方もいると思います。
そういう方におすすめなのが…。
webサイト製作やwebデザイナーを目指しているのであれば、アダルトな大手グループの子会社という手があります。
オトナの男性がよく行くお店のwebサイトなどを作る会社ですね。
実はそういったサイトは、大手グループの場合、専属の子会社が作成しています。
アダルトだからブラックなのでは、と思うかもしれませんが、ぼくが知る限りめちゃくちゃホワイト企業でした。
アダルト系ってやっぱり本職のデザイナーとかは嫌がるというか、嫌いな人が多いんですよね。
実績を自慢できないですし。
なので、デザイン系の会社の中では人気がないのです。
そこが未経験者にとっては非常に狙い目!
ぼくも働いたことがありますが、めちゃくちゃ有能な人も数人いました。
有能すぎて、独立したあとに超大手企業のシステム開発に携わった人や、個人でアプリを作成して数千万円稼ぐ人なんかもいます。
そういった人達に囲まれてスキルを学べるので、未経験者にはかなりうってつけな環境です。
まぁ、親には言いづらいとは思いますが…w(ぼくも普通のweb会社に勤めてるって言ってました)
もちろん、雇用形態は正社員で入ってくださいね。
未経験だからこそ小さい会社に転職を勧める理由
ブラックな企業にも、アダルトな企業にも勤めてきましたが、どちらにも共通することがあります。
会社の規模が100人以下であること
これが非常に重要です。
社員が少ないと、自分の仕事の範囲が非常に広くなります。
ぼくが美術館でやる企画展のデザインをしていたときは、
- 広告代理店、美術館スタッフとの打合せ
- webディレクターと共に見積もり作成
- プレゼン資料作成
- 完成予想図作成
- 印刷用データ作成
- 印刷所とのやり取り
- 現場での設置作業の監督
- 撤収作業の監督
までやっていました。
まるっと最初から最後までやると、非常に多くのことを学べます。
- 広告代理店との人脈ができる。
- 美術館の普段わからないことを知れる。
- プレゼン資料をどう作ると効果的かわかる。
- 人とのやり取りを通してコミュ能力があがる。
- 原価がどれくらいかかるのかがわかる。
- バイト・派遣人員の使い方、予算などがわかる。
ほかにもいろいろありますが、こういったことを学べます。
バイトや派遣は自分でやるのではなく、使う側になるのです。
自分が仕事に慣れてくると、人脈も大きく活きてきます。
「ちょっと小さい仕事あるんだけど、個人的にどう?」とかお誘いがくることも月に数回あります。
ぼくの場合、評判が良かったのか、数年間安定して仕事を振ってもらうこともありました。
これは派遣社員で働いていたときにはゼッタイになかったことです。
未経験で不安はありつつも、思い切って転職をして良かったなーと思いました。
現状の仕事を続けるリスクと、未経験な仕事に転職するリスクを比べてみる
未経験な仕事に転職ってできるのかな…と不安な方は多いと思います。
そういったときは、今の仕事を続けるリスクと転職するリスクを比べてみましょう。
ぼくが派遣社員をしてたときのリスクはこんな感じでした。
- 毎日、変わらない作業の繰り返しで面白くないから辞めたくなる。
- 周りに向上心の強い人がいないから、新しいことを学ぶ気力がなくなる。
- 派遣社員なのでいつ切られるかわからない。
- 給料があがらない。
このまま工場で働いていていいんだろうか…という不安がありました。
それに較べて初めて転職をするリスクはこんな感じです。
- 未経験だから雇ってくれるか不安。
- 未経験だからうまくいくか不安。
未知のことに対する不安ですね。
でも、こればっかりはやってみないとわかりませんし、先に進まないといけないと思いました。
転職活動自体は意外とすんなり進んだので、それは運が良かったかも。
転職活動をする時の心得
具体的に転職をするときの注意事項はいくつかあります。
- 金銭的・時間的にある程度の余裕を持つ。
- 転職サイトを活用する。
- 自分がやりたいことを見つける。
- 職種的に平均年収が低いところはやめる。
- なるべく若い内に転職する。
- 高望みしすぎない。
この5つを守れば、転職できる確立は格段に高くなります。
正直なところ、30代になってくると未経験での転職はかなりキビシイと思います。
なるべく20代のうちにしておきましょう。
20代でスキルを学び、レベルアップさせて、30代でさらに待遇が良いところへ転職するというのが黄金パターンです。
未経験だからこそのメリットもある
未経験者だからこそのメリットというのもあります。
それは、「誰もあなたに期待してない」という状態です。
未経験なのですから、最初からできるとは期待されていません。
その状態で、相手が思っている以上の働きをすると、すぐに高評価に繋がります。
ぼくは休みの日は、自分で勉強をして学ぶようにしていました。
休みの日も学ぶことで、「おっこいつ、やる気あるじゃん…」と上司から評価をもらうことができます。
ぼくはwebデザイナー未経験で入った会社で、2年くらいでデザイン部の部長に任命されました。
やる気と根性があればなんとかなるのですw
逆にいうと、休みの日にも勉強するくらいの気力がないなら未経験職種への転職は考えたほうがいいかもしれません。
やる気しだいでチャンスはいろいろとある(若いと特に)
やる気があって、素直に技術を習得していけば、高収入な転職もサクサクできるようになります。
そのためには、できるだけ若い内に転職をすることが大事だと思っています。
例え未経験の職種だとしても、若ければ不自然じゃありません。
27.8才だったとしても、全然遅くないとぼくは思います。(職種によりますけど)
よく「会社に入ったら3年はガマンしろ」なんて言われますよね。
それも一理あるにはあるのですが、3年もムダにガマンする必要はありません。
ロクなスキルを学べない、将来性がないと思ったらすぐに転職したほうが将来のためだと思っています。
ぼくも派遣社員であんなに長くいなくてもよかったな…w
でも、20代で転職ができたのは非常によい経験でした。
もし未経験職種への転職で悩んでいるのでしたら、ぜひ今の仕事の将来性と較べてみてください。
悔いのない転職をしていきましょう!